「絶望の裁判所」 元判事が
司法の腐敗を告発する
瀬木比呂志・元判事。
「私の場合(退官して)学者になったので裁判所を批判できるが、弁護士になっている人は口をつぐむ。
判決で報復されるから」。=27日、日本外国特派員協会 写真:=田中
やはり日本は法治国家ではなかった。
元判事が実際のケースと実名をあげて司法の腐敗を告発した「絶望の裁判所」が20日、刊行された。
著者の瀬木比呂志・元判事が、日本外国特派員協会で記者会見した。
瀬木氏は判事を30年余り務め、最高裁事務総局に2度に渡って勤務した。
裁判所の裏の裏まで知る人物と言えよう。
司法の実態を知り尽くした元判事は日本の裁判所を
「旧ソ連の全体主義」に たとえる。
「裁判官たちは収容所に閉じ込められている」と話す。
収容所とは徹底したヒエラルキーに支えられた官僚体制のことだ。
瀬木氏によればー、
ピラミッドの頂点にいるのは
最高裁事務総局だという。
事務総局が人事を支配しているため、
裁判官たちは事務総局にニラまれる判決を書かなくなる。
瀬木氏はこうした裁判官をヒラメ(上ばかりを見ている)と揶揄する。
問題を深刻化させているのはヒラメ(裁判官)の質の劣化だ。瀬木氏は具体例をあげながら
「裁判官の性的非行は裁判所の腐敗のあらわれ」と述べた。
最高裁事務総局は国の政策に異論を唱えるような判決を嫌う。
劣化し上ばかりを見ている「ヒラメ裁判官」は盲目的に最高裁の判例に沿った判決を出す。
個別の事情を考慮することなく、だ。
その結果「これが国家賠償請求でなくて一体何が国家賠償請求になるというのか?」といった訴えまで棄却するケースもあった。
東京地裁、高裁などが入る高層ビル。
裁判所は国民の財産と正義を守るものではなくなりつつある。手前の赤レンガは法務省。=写真:=田中
小沢一郎・民主党代表(当時)を政治資金規正法違反で強制起訴した「第5検察審査会」について質問した。
瀬木氏は米軍基地をめぐる裁判で米国大使館の大使・公使に情報を流していた最高裁判事の実名をあげ、
「日本の司法は裏側で不透明なことをしている」と明言した。
原発の運転差し止め訴訟は原告の連敗続きだが、
下級審で2件だけ勝訴している。
これについて瀬木氏は
「勝訴の判決文を書くのは相当な勇気と覚悟がいることは間違いない」
と話した。
人事で不遇の扱いを受けることが明白なため、どの裁判官も自分の将来を考えて原告勝訴の判決は書かないのだ。
「日本の裁判官の社会は目に見えないルールの支配が強固。それを破った場合の罰は厳しい」
と瀬木氏。
国民のためではなくひたすら身内の論理で判決が左右されているのである。
まさに「絶望の裁判所」である。
「日本の司法はリフォームされなければいけない。さもなくば人々は訴訟を起こさなくなる」。
瀬木氏は記者会見の最後をこう締めくくった。
“ このまま放置しておくと日本は暗黒社会になる”
こう警告ー。
◇
NHKに続き、今度はー
最高裁を支配下に置いて
独裁者の道を急ぐ
安倍晋三
竹崎博允(ひろのぶ)最高裁長官が2月26日、
定年前の退官届を内閣に提出しました。
表向きは「健康上の理由」としましたが、
周辺の裁判官は「健康状態が悪いとは聞いていなかった」と驚いているそうだから、
「やめさせられる」のが真相でしょう。
NHKを支配下に置くために送り込んだ籾井勝人という会長はあまりにもお粗末な問題だらけの人物で、
早くも「NHK会長として不適格」のらく印が押されています。
その騒動が続いているなか、
今度は最高裁にも手を突っ込み
長官をいわば”更迭”するのだから、
安倍晋三という男は
「独裁者への道」を急ぎに急いでいるといえます。
先にはー
、内閣法制庁長官を自分の息のかかった小松一郎氏(外務省出身)に代え、集団的自衛権の行使容認を解釈改憲で押し通す態勢にしました。
特定秘密保護法が評判が悪いため、
世論の頭をなだめる目的の情報保全諮問会議という怪しげな組織をでっち上げ、
その長に読売新聞会長の渡辺恒雄に就任してもらって
マスコミ界ににらみを利かせる態勢も整えました。
国会はいまやほとんど敵なし。
維新もみんなも
「安倍と政治をしたい」
とすり寄っています。
民主は動きが取れず、
共産党などは可愛いスピッツみたいなもの。
キャンキャン吠えさせておけば、
不満分子のガス抜きをしてくれる。
民主主義の4権のうち、
自分が君臨する
行政をはじめ、
立法府を抑え、
マスコミ界もNHKを筆頭にほぼ手中に収めた。
あとはー
司法を完全に意のままに操れるようにしておかなくてはならない。
なにしろ、
現在の国会議員は、最高裁から「違憲状態」の判決を下されている。といって、次の総選挙までの是正も難しそう。
となればー
なんとか最高裁にうまくかわしてもらわなければならない。
最高裁も意のままにできるなら、
まさしく独裁者。
最高裁長官に、どんな人間を持ってくるつもりでしょう。
まさか、
竹中平蔵・・
などというとんでもない人物だけは勘弁してもらいたい……。
週刊現代(3月8日号)に注目すべき記事。
「幸福の科学」が国会に「政党」を持つ日
あの田母神元航空幕僚長
「幸福の科学」が来年4月に千葉県に開校する
「幸福の科学大学」の教授として三顧の礼をもって招へいされているという。
1月30日にフランスのアングレームで開催された国際漫画祭の事を思い出した。
あの時ー
、韓国の反日工作に立ち向かった市民団体の展示が主催者側から
「極右団体がつくった政治宣伝であり、祭典にそぐわない」
という理由で拒否された事件があった。
この事件を報じる大手メディアは、
どこもこれ以上の事を書かなかったが、
その団体とは
幸福の科学であった。
これは週刊金曜日をふくめ多くの週刊誌が書いている公然の秘密。
実際のところ、
幸福の科学の主張は極右街宣やネット右翼と同じだ。
田母神の言っている事と同じだ。
その田母神は今度の都知事選で61万票もの支持を得て、
次は国政参加だと意気軒高だ。
「幸福の科学」はその資金のすべてをつぎ込んで国会に自らの政党を実現しようとしてきたが、
いまだその野望を実現できていない。
ついにー
「幸福の科学」は田母神という格好の候補者を得て3年後の国政選挙で
国会に自らの政党を実現するという野心を実現することになるのだろうか。
、田母神と言う人は
偽悪者ぶって自分を売り込む冗談の人
だという思いー。
その冗談の人が
ついに3年後には国政への登場で現実の政治になるとは悪い冗談だ。
その田母神が繰り返し言っている言葉がある。
安倍総理も本当は私と同じ考えなのです、と。
しかしー
これだけは冗談ではないー