02. 2012年7月25日 01:36:43 : EUGKc9Q7tI
120724参議院予算委員会 森ゆうこ参議院議員質問
森ゆうこ議員「国民の生活が第一の森ゆうこでございます。2週間前の予算委員会に引き続いて、質問させていただきます。
まず、質問させていただく前に、本日私は国会事故調が提出した調査報告書について質問をしようと思っておりました。
しかし、2週間前の予算委員会でみんなの党の水野議員が参考人として呼ぼうとしましたけれども、自民党の反対で呼ぶことができませんでした。その後、さまざまな議論がございましたけれども、予算委員会の理事会で認められず、私もお呼びすることが出来ませんでした。衆参両院でみんなが賛成をして設置した国会事故調でございます。昨日は政府の事故調査報告書も出ました。
私は予算を使ってしっかり調査をしていただいたわけですから、やはり予算委員会、そして環境委員会等に呼ぶでべきである。なんで反対するのか。まずこのことを申し上げておきたいと思います。
それからこの間の予算委員会で私が、野田総理が政権にお就きになってから海外に行って相当気前よく、大盤振る舞いをしていると。これだけのお金があるのになんで増税なんだということで2週間前の予算委員会で質問した後にたいへんお問い合わせがたくさんございました。
海外に対して、資金供与、約束した額、その時には14兆3,333億円だったんですけども、2週間経ちましたら、額が増えました。その額は皆様のお手元にも資料を配布してございますけれども、合計で15兆余り(資料によると16兆8,133億円http://my-dream.air-nifty.com/moriyuuko/files/20120724081824.pdf)。更には、財務省の中にも増税一辺倒だけではないんだなと。良い人がいらっしゃいまして、財務省の方が私に、大変いい指摘であったと。しかし大切な数字を忘れている。私の作った資料には加えるべき大きな数字がある。それは為替介入であるというふうにアドバイスを頂きました。そこでパネルにして皆様にお示ししているわけですけれども、これはのちに質問をさせていただきたいというふうに思っておりますが、為替介入等含めまして、31兆1,133億円。これだけのファイナンスをする力があるのであるという事をまずご認識を頂きたいというふうに思います。
それでは、先般、通告をしながら質問できなかった検察審査会の問題の続きについて質問を致したいというふうに思います。いわゆる陸山会事件、小沢一郎衆議院議員の問題でございますけれども、そして西松建設事件、これにつきましては私の調査の結果、これは全く検察のでっちあげであるということが明らかになっております。
そしてその陸山会事件、検察が捜査をしたんですけれども、起訴できなかったということで、検察審査会に送られました。その検察審査会というのは、今日は国民のみなさんのご覧ですけれども、有権者の中からくじ引きで11人の方が選ばれて、そして全く密室の中で審査が行われる。検察の行なった捜査、そして不起訴処分にしたということについてそれが妥当かどうか、言わば法律には素人の市民の方、しかもたまたまくじで選ばれた方たちがそこで審査をするということになっております。
ところが、その密室の検察審査会に東京地検特捜部、陸山会事件の捜査を担当した検事が捏造の捜査報告書を提出したということが明らかになりました。まず、法務大臣に伺いますが、6月27日、市民団体による告発を受けて検察で捜査が進んでおりましたその関係の検事の皆さん、不起訴処分となりましたけれども、その不起訴処分となった検察官の指名、およびそしてその法務省は検察官に対してどのような処分を行なったのか、お答えいただきたいと思います」
法務省刑事局長稲田伸夫「私のほうからお答えさせていただきます。まず、お尋ねの捜査報告書問題につきましては、本年6月27日に東京地検検事でございました田代政弘について虚偽有印公文書作成同行使、偽証の事実により、東京地検次席検事であった大鶴基成について偽計業務妨害の事実により、東京地検特捜部長であった佐久間達哉について虚偽有印公文書作成同行使、偽計業務妨害の事実により、東京地検検事であった木村匡良について虚偽有印公文書作成同行使、偽計業務妨害の事実により、東京地検特捜部副部長および同地検公判部副部長でございました斎藤隆博について虚偽有印公文書作成同行使、偽計業務妨害、犯人隠避の事実により、東京地検公判部副部省および同地検特捜部副部長であった吉田正喜について虚偽有印公文書作成同行使、偽計業務妨害の事実により、東京地検特捜部長であった堺徹について犯人隠避の事実により告発されていたところ、最高検察庁が、田代につきましては嫌疑不十分、その余の者につきましては嫌疑なしを理由にいずれも不起訴処分にしたものと承知しております。
また併せまして、同日、田代につきましては減給6カ月という懲戒処分に付し、同日、同人は辞職しております。また、その監督責任として、先ほど名前が挙がりました木村匡良については戒告、佐久間達哉についても戒告、斎藤隆博について訓告、監督責任として東京地検検事正だった岩村修二について厳重注意ということとなっております」
森「郵便不正事件、検察官が証拠をねつ造した郵便不正事件におきましては最高検検証チーム、外部の有識者、アドバイザーも入れてしっかりと検証し、そしてまたすぐ事件捜査という事で最高検自らが捜査に乗り出して、そして逮捕。今裁判が続いているところでございます。そしてまた、柳田法務大臣の時に検察のあり方検討会議というのを立ち上げて、このままでは検察の国民からの信頼がもう払しょくできないということで、不信が払しょくできないということで検察のあり方検討会議を立ち上げられました。
なぜ、今回は検察官が密室の検察審査会に捏造した捜査報告書を提出したんですよ。なぜ、第3者を入れた検証をされないんでしょうか?」
滝実法務大臣「ただいま、大阪の事件についての問題と、こんかいの問題との比較についてのお尋ねがございました。大阪の事件の後、検察のあり方検討会というものを立ち上げまして、検察のあり方についての議論をし、そしてこの問題に関連する体制づくりをいたしたところでございます。その結果、昨年の7月には最高検の中に観察指導部という組織を作って、検察そのものに対する調査を行う。そして只今ご指摘のありました外部調査につきましても併せて外部参与制度を設けて、その組織によって今回も検察の中で問題になった、今刑事局長からご披露しました点について検察内部でとにかく検察のあり方の検討の結果を踏まえた組織の中で、この問題を取り組んできたと。これが実態でございます」
森「質問にお答えください。法務省、虚偽有印公文書作成罪というものはその刑罰の重さというのは、どのようなものでしょうか?」
稲田「虚偽公文書作成罪の法定刑についてのお尋ねでございますが、1年以上10年以下の懲役刑というふうに定められております」
森「10年の懲役刑です。公文書を偽造した、そして取り調べる側の検察官がでたらめの捜査報告書を、しかも密室のいわば法律には素人の11人の、国民から選ばれた検察審査員の審議するその検察審査会に捏造した捜査報告書を提出したんですよ。
なぜ検証しないんでしょうか?4月26日、小沢一郎氏の強制起訴による裁判、東京地裁において、その判決の要旨にはこのように厳しく指摘されております。
『石川が被告人の関与を認める供述調書の作成に応じた経緯や動機を前記取調べにおいて供述したことを内容とする捜査報告書を作成したが、同取調べにおいて石川がそのような供述をした事実はなく、同捜査報告書の内容は事実に反するものであった。このようにこのように、検察官が、公判において証人となる可能性の高い重要な人物に対し、任意性に疑いのある方法で取り調べて供述調書を作成し、その取調状況について事実に反する内容の捜査報告書を作成した上で、これらを検察審査会に送付するなどということは、あってはならないことである』
と、このように厳しく判決で指弾されております。しかるに、そのような対応というのは私は全く納得出来ません。
そして総理に伺います。今のような法務省の、これは小川前法務大臣の時に調査をしていたわけですが、今のような結果が出る、そのような法務省のきちんとした対応をしない、全く危機感のない、そのような状況を見て、小川前法務大臣は指揮権発動ということを考えて、総理に相談されました。なぜ政治主導でこのようなたいへん深刻な問題を解決しようとした小川前法務大臣を更迭したのでしょうか?」
野田「小川前法務大臣を更迭したという表現をされましたけれども、あくまで内閣機能強化という意味での交代をさせていただいたということであります。今のご指摘の件は、その人事の交代と直接関係のある話ではございません。小川大臣が当時、5月だったと思いますけども、私のもとに来て、官邸で一般的な法務行政についての報告をされているなかで、特に検察に関する強い問題意識を持っていらっしゃいました。そのお話は聞きました。ただ、個別の案件についての、指揮権発動という表現のお話はなかったというふうに記憶をしております」
森「大変残念であります。ちなみに、小沢代表が問われている罪は虚偽記載でございます。総理も午前中に、ご自分の政治資金管理団体の虚偽記載について追及をされました。収支報告書の訂正は年間、総務省に届けられるだけでも500件近くございます。そのどれを虚偽記載として、そのどれを訂正で済ますのか、それは全て官憲の思し召し、大変恐ろしいことでありますけれども。
結局、起訴できなかった検察で市民団体が訴えて、検察審査会で審査をすることになるわけですが、皆様のところにも資料をお配りしておりますけれども、前に私が予算委員会で質問したことを覚えている方もいらっしゃると思います。
この検察審査会、おかしなことが山ほどありまして、検察審査員の平均年齢の奇々怪々ということで、最初に発表したのが起訴議決をした11人の平均年齢は30.9歳でした。しかし、すぐさま計算をし直して33.91歳。これは理由は本当は11人足さなきゃいけないのを10人分、そしてそれを11で割ったというたいへんお粗末なものでした。
さらに、年齢を訂正をしたということがございまして、本当に検察審査会をやったのか。こういう疑問が国民の多くから寄せられたところでございます。
そしてさらに、次の資料でございますけれども、検察審査会法によれば起訴議決、つまり強制起訴に繋がる起訴議決をするときには必ず捜査を担当した検察官を検察審査会に呼んで、我々の捜査は正しかったのだ、不起訴にしたのは正しかったのだという弁明をする機会を与えなければなりません。しかし、その弁明を与えなければならないわけですけれども、そこに検察官は行っていなかった。起訴議決の前に行かなかったという事を私がたびたび質問をしてきたことに関して、法務省はそのパネルのように回答を致しております。
前回も指摘をしましたけれども、その時には、要は徒歩の出張の場合には旅費が生じない。そして近いから出張扱いにしないんだと言っていましたけれども、あるじゃないですか。徒歩の記録。徒歩の記録もきちんと出張記録として提出することになっているんではないでしょうか?なぜウソをつくんですか?」
稲田「前回もお答えしたところでございますが、この出張管理簿というのをなぜ作っているのかということについてもう一度ご説明したいと思いますが、業務命令に基づきまして、庁舎外で勤務する場合に、国会公務員等の旅費に関する法律に定める旅費を支給する必要、これは一般に交通費とか宿泊料とか日当が発生するような場合、これはおおむね100キロ程度の距離の旅行を伴う場合でございますが、こういう場合には今ご指摘の出張管理簿ではなくて、旅行命令簿というものに記載してこれを管理しております。ただ問題はそういう長距離でない場合でございますが、こういう場合につきましては、現在検察庁での取り扱いとしては、いわゆるパスモカードのようなICカード乗車券を使わせるか、あるいは公用車などを使う場合が結構多うございまして、これらにつきましては旅費ではなくて、予算の中でいう庁費というもので支給されているところでございます。従いまして、この庁費の適正な管理という観点からこういうパスモカードや公用車などを利用した場合につきましては、これを出張管理簿に記載することにして適正な執行の管理ということは図っているわけでございます。
従いまして、それ以外に、例えば今ご指摘の東京地裁のように、東京地検から極めて近距離にあって、通常徒歩で行くような場合には旅費も庁費もいらない、つまりお金がかからないわけでございますので、旅行命令簿や出張管理簿のいずれにも記載しないというのが通例の取り扱いだというふうに承知しております。
ただ、その場合に、ではまったく全ての場合に記載していないかというと、これは個々に徹底してないところがあって、徒歩のものを記載している例が皆無ではないと云うふうには承知をしておりますけれども、先般も申しあげましたように、通常、東京地検の職員が東京地裁に公判等で出頭する場合に出張管理簿には記載されていないというふうに承知しております」
森「いや、ウソつかないでください。もう1枚の出張管理簿を出しました。徒歩だけの場合でもちゃんと報告しているじゃないですか。あるじゃないですか。しかも、東京第5検察審査会というのは検察を審査する独立した会議ではないんですか?当然、記録を出しているはずであります。全く、私に対してウソの回答をしていたということをお認めになりませんか?」
稲田「これも委員には従前からご説明をしておりますところでございますが、今回の問題につきまして、起訴議決がなされた平成22年9月14日より前に、東京第5検察審査会から東京地検に対し、書面により検察審査会への出頭要請があったということについては、これは書面の写し等で私どもも確認しているところでございますし、その書面に基づいて検察官が議決のある14日より前に検察審査会に出席したものというふうに承知をしているところでございます」
森「時間ですのでやめますけれども、出頭命令があったという事を初めてお認めになりました。続けて私は法務委員会等で、更にこの問題に対して追及をしてまいりますけれども、国会議員の皆さんも、これは大変なことですよ。政治に対する捜査機関の介入です。このことをぜひ皆さんも真剣に考えていただきたい。そのことを申しあげまして、私の質問を終わらせていただきます」
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