★国民主権を希求する遙かなる道程!
明治維新後の新政府に於いて近代的な司法制度の確立に心血を注いだ江藤新平は佐賀藩の下級氏族に生まれ、戊辰戦争で時流に乗り遅れた佐賀の藩論を転換させて当時の最先端兵器であるアームストロング砲を有していた佐賀藩の軍事力を官軍(薩長土)側に動員して徳川幕府側の上野彰義隊制圧に威力を見せ付けた。
★明治5年4月司法卿(法務大臣)に就任し司法省の規範として「方正廉直」司法機関は官庁より不当な迫害を受けた人民の保護、救済こそ本務と心得、民の司直たるべきと明言し、フランス共和制法制をモデルに民権尊重に不可欠な司法の独立、裁判の公開、三権分立の法制確立を説いた。
★新政府内で傍若無人の長州閥の利権を糾弾し山県有朋、井上馨を追い詰めるが、新政府の安定に官僚制度の構築こそ急務と考える大久保利通と相容れず明治6年、西郷隆盛と共に下野する。司法卿在任は僅か1年で稀代の天才、江藤新平が構築した人民の為の司法制度は官僚機構の支配下で官尊民卑の国家社会主義へと変質した。
★不平氏族の佐賀の乱に加担し首謀者として捕縛された江藤新平を反政府勢力の危険人物視した大久保利通は江藤新平が整備した近代法制度を強権でねじ曲げて中国の法律を適用して国家反逆罪で梟首刑として反政府勢力への威嚇に利用する。
正にこの時から万民平等、民権尊重、弱者保護の為の公正な司法制度は国家国体護持権力側の支配手段へと変容した。
★民権弾圧の治安維持法、思想統制、大政翼賛体制、報道管制、大本営発表に翻弄された末に、祖国から海外の前線へ送られた兵隊は敵地で兵站を断たれた飢餓戦線を彷徨い、欲しがりません勝つまでは、と銃後の守りに耐えた国民は無差別爆撃と広島、長崎に原爆を受けての敗戦、正に有史以来の未曾有の国難であった。
★米軍占領下で旧体制の支配階層追放、財閥解体、自由平等人権尊重の民主主義実現へと平和憲法草案が提示されるが、毛沢東率いる中国共産党政権誕生、朝鮮戦争勃発を受けて米国の理想主義は形骸化し共産勢力封じ込め戦略への日米同盟(対米従属)路線へ転換し、米国傀儡政権安定化へ民主化弾圧に転じる。
★昭和27年の占領解除後も実質的に米国支配下に置かれて民主主義は形骸化した中でも経済成長で年々、豊かになる生活が国民の不満を逸らし、従順な国民性が体制順応に安んじ、官僚主導の国家社会主義体制で既得権益利権集団に支配された不思議な国となった。
★経済一流、政治は三流と言われ、無能な世襲政治家が跋扈する中で真実に目覚めて体制変革を志す人物は既得権益利権集団の意向で司法権力に圧殺され続けて来た。
日本国憲法が謳う「規定の諸権利」は国民が不断の努力で守る必要は、司法権力に封じられマスコミのマインドコントロールで隠蔽されて来た。
★少子高齢化で経済成長の歩みが衰え官僚機構に因る積年の放漫財政と、米国主導の新自由主義と言う名の経済グローバル標準化に雇用の流動化、弱者切り捨てで対応する経済界の責任放棄で貧富の格差拡大、財政均衡への増税と国民は困窮している。
★昭和から平成に変わって20年余、日本国民は曾ての一億総中流と呼ばれた経済大国の豊かさから遠ざかり年々暮らしは貧しくなり、心身ともに疲れて無気力で生きる希望を見失って社会規範も乱れて来た。
★この様な時勢を憂慮し政治家として国民主権の民主革命を志し、政治主導の体制変革、真の民主主義実現に拠る平成維新に命を懸けて来た国士「小沢一郎」は自民党離党以来20年余、艱難辛苦の末に悲願の政権交代を成し遂げた。
★しかし既得権益利権集団の意向を受けた特捜検察の執拗な妨害と検察に捏造された冤罪疑惑を煽るマスコミにマインドコントロールされた国民は平成の世直しを計る国士「小沢一郎」を支持せず、既得権益利権集団に取り込まれた稀代の嘘吐き、抱き付き詐欺師「菅直人」一味の政権乗っ取りを後押しした。
★無能な詐欺師集団「菅直人」一味は民主党の政権公約を尽く放棄し、民主党内の良識派を排除し、無能な一味が結託して既得権益利権集団の意向に添った弱者切り捨ての官僚主導の増税路線に踏み込み選挙の度に惨敗を重ねて政権崩壊は目前に迫っていた。
★正に菅直人一味が断末魔と言うべき局面に東日本を未曾有の大災害が襲った。街が村が大地震と大津波で根刮ぎ破壊され死者不明者2万6千名(27日現在)被災者総数20万余名に及ぶ事態となった。
★被災者の救援、捜索、生活支援が急務とされる時に無能な菅直人は福島原発の非常事態で混乱する現場に乗り込んで初期対応を妨げる致命的な誤りを犯して原発暴走を引き起こし、放射能汚染で被災者の苦難に追い打ちを掛け、原発沈静化収束の目処も立たず、行方不明者捜索も困難な事態を招来した。
★放射能汚染拡散の実態を隠蔽して世界から不信を買い、先進国日本とは信じ難い無様な対応は世界から非難され農産物、海産物から工業製品に至る迄、日本製は放射能汚染を疑われて経済活動をも阻害している。
★今、正に国家存亡とも言える危機に直面して無能な菅直人一味が政権に留まる事は国家と国民の不幸であり、生命財産に危害を及ぼす疫病神である。
今や国民と政治家が総力を挙げて菅直人一味を政権から追放しなければ日々刻々と被害の拡大は止まらない。
★この非常時に財政均衡とか財源論は机上の空論である。国民の命と生活を守る事こそ政治家の最優先すべき責務であり、平時の行政手続き些末な責任確認などに時間を浪費せず超法規的措置こそ正道である。
★心有る政治家は事態収束に命を懸けよ!造反有理!国難克服!平成維新の志士となれ!