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2010年12月21日(火) 06時21分29秒
人の道に外れた菅直人首相。
というのも、今朝の朝日新聞の一面を見て、どうしても、怒りがおさまらないのだ。
なにより、八ツ場ダム問題の顛末を見れば、いかに今の民主党が腰抜けかということが分かる。こんな調子で、政権交代を期待した国民が支持するわけもない。
さらには、我が国でも屈指の実力政治家である小沢一郎を切り捨てたがために、これまで小沢が築いてきた、業界や各団体の支持層の離反も招いているというのが、現在の民主党執行部だ。
そして、あまりにもお粗末な政権運営に対して、自民党など野党から、参議院で問責決議を出されたのは仙谷官房長官であり、馬淵国交大臣であるはずだ。
それが、野党の批判や、マスコミの批判をそらすために、「魔女狩り」として、小沢一郎をターゲットとして、さらし者にし、仲間のクビを差し出すということ自体、そもそも、菅や仙谷のような連中は狂っている。
西松の問題も、国策捜査で、自民党の政治家は不問にされる中、小沢だけが集中的に攻撃を受けたが、結局、裁判すらも、まともに成立しない状態になってしまった。検察側も結局、本人を立件できなかった。
さらには、土地の虚偽記載の問題というが、あれも検察が起訴しようとして強制力をもって取り調べても、結局、起訴できなかったのである。
それを、「検察審査会」という、実態も明らかにされていない、「国民の代表」を語る謎の集団によって、強制起訴されるという事態になったわけである。
このこと事態、政治的に、小沢一郎をつぶそうとして、検察権力を利用していることも明らかである。
小沢一郎本人は、不本意ながら、すでに司法の場で裁かれるということになっているわけで、そこをなぜ、これ以上、証人喚問にまで話が及ぶことになるのだ。
結局、今の日本の政治構造というのは、戦後、GHQの統治以来、アメリカの間接支配の状況にあって、そこにマスコミ、産業界、官僚など含めて、「既得権益」集団を形成してきたわけだ。
そして、その既得権を脅かす政治家を、検察とマスコミがつぶすという役割を担ってきた。
ようやく、国民の手によって政権交代が果たされたというのに、つぶされるのは官僚権力に歯向かう政治家ばかりだ。小沢一郎はもちろん、鳩山首相もカネの疑惑をマスコミにフレームアップされてつぶされた。
同様にアメリカにたてついた議員は昔から、いつもおかしな消え方をする。
ロシアとの間で、北方領土交渉を行ってきた鈴木宗男は先日、ついに収監された。
アメリカ国債の引き受けに難色を示した中川元財務大臣は、謎の死を遂げた。
コイズミ、竹中がこれほどまでに、りそな国有化疑惑や、かんぽの宿疑惑など、さまざまなカネの疑惑が出かかっても、ろくに捜査もされずに延命してきた。
もとはといえば、中国との関係修復を果たした田中角栄がつぶされたロッキード事件も、当初は防衛疑獄事件として、中曽根防衛庁長官の金銭スキャンダルであったはずだ。
結局は、我が国の「民主主義」なんてものは茶番で、既得権によって牛耳られている社会である。
マスコミや、検察が恣意的に動くことによって、どんな政治家でもつぶせるときたわけだ。
それが、ようやく、政権交代までたどりついたのに、菅や、仙谷、岡田といった連中の裏切りは万死に値する。
「政治とカネ」という言葉をマスコミが意図的に連呼するのを見て、まるで、贈収賄の犯人のように政治家を考えているが、実際に政治に金がかかるのは、仕方がないことである。
実際に秘書を抱えて、政策を実行するために、彼らも日夜働いているのだから、金がかかって当然だろう。
また、小沢一郎がなぜ金を集めていたかというと、それは「政権交代」のためである。
2007年度の企業献金は自民党が168億円、民主党はその10分の1の18億円にすぎない。
これっぽちの予算で、全国で候補者を立てて、政権交代を実現しなければいけなかったのである。
菅や、仙谷はそれをわかっていたはずだ。小沢の集金力があったから政権交代もできたことを。
そんなに彼らがクリーンを主張するなら、なぜ岡田幹事長は、企業献金を与党になってからも廃止しないのだ。
企業献金なんて、それこそ、名前こそ聞こえはいいが、企業が国に便宜をはかってもらうための、公然たる上納金であろうに。
それに、一番問題のあるカネは、政治家が集めるカネとかいう以前に、その無駄遣いの膨大さからいっても、
官僚権力の天下りに使われるムダ金や、アメリカに貢がれる「思いやり予算」「米国債の購入費」、さらには、マスコミに出される広告費などであろう。
この国ガンはいったいなんなのか、そのひとつは、間違いなく、マスコミであろう。
いったい、これまでマスコミの言うとおりにして、正しかったことなんてあるのか?
彼らはワイドショー的に不安を煽りたて、国政を混乱させ、国を滅ぼす方向にもっていってるだけじゃないか。
この男は本当にどうしようもない。裏で操っている仙谷も含めてだが。
しかし、自分の延命のために、証人喚問に仲間を売り飛ばすという、いったいどこまで卑劣な人間なのだ。
こんな男が、今我が国の首相をやっていると思うと、正直、怖い。
もし、外国が日本に侵略するようなことがあれば、真っ先に、白旗をあげて、国民を見捨て、国を売ってしまうような人間だろう。信用できない。
たとえば麻生首相が、政権浮揚のために、元総裁の森嘉郎や、河野洋平を生贄に売り飛ばすようなことをするのか、という話である。
さすがの自民党も、コイズミのような卑劣漢を除いては、仲間を売り飛ばすようなことはしなかっただろう。
結局、今の菅直人や、仙谷がやっていることは、それほど人間として、恥ずかしいことである。
この連中がいつもこんなだから、オリジナル民主党は、野党時代に、石井鉱基議員も見殺しにしたし、偽メールの永田前議員も自殺に追い込んでしまった。