議論一切通じず 戦後最低の凶悪、愚劣国家のやりたい放題 二極化・格差社会の真相(日刊ゲンダイ)

投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 4 月 25 日 17:40:05:   


議論一切通じず 戦後最低の凶悪、愚劣国家のやりたい放題 二極化・格差社会の真相
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/204261
2017年4月25日 斎藤貴男 ジャーナリスト 日刊ゲンダイ 文字お越し


  


   どんちゃん騒ぎの陰で着々と…(C)日刊ゲンダイ

 これはもう、戦後世界で一、二を争う凶悪かつ愚劣な国家なのではあるまいか。なにしろ一切の議論が通じない。首相以下の閣僚と政権与党の構成員のほぼ全員、および大新聞とテレビの何もかもが、メチャクチャのデタラメなのである。

 目と鼻の先で核実験を準備しているらしい国を相手に、「平和は力によってのみ達成される」と挑発する副大統領と満面の笑みで握手した。今にもサリンのミサイルが飛んでくるような物言いをしたかと思えば、「ももいろクローバーZ」の女の子たちをはべらせたお花見でご満悦。で、休日は日本一優雅に過ごすのが安倍晋三という人だ。

 それをまた大手マスコミが、実に忠実にヨイショする。来るべき核戦争に備えよと読者視聴者をたきつけると同時に、浅田真央ちゃんフィーバーの抱き合わせも怠りない。森友疑獄のごときは当然、その流れに乗じて何もなかったことにした。

 ネットで生まれた一時の流行語に“無敵の人”というのがあったが、結果だけを見ていると、まるであんな感じ。本来は「失うものが何もない人間」のことで、ゆえに殺人も強姦もやりたい放題の連中を指すはずが、安倍政権の面々ときた日には、金も地位も名誉も満ち足りた上でなお、同じ行動原理を取るキテレツ。

 とはいえ理由は明白か。その@彼らの一から十までが親や一族の七光で、自分自身の努力で勝ち得たものが皆無だから。Aついでに知性もゼロなので、他人にも人生があるということさえ理解できない。下々の人間と虫ケラとは同じものだと本気で信じ切っている。

 首相の実母・洋子さんは、「晋三は“宿命の子”です!」と話したのだとか(「文藝春秋」2016年6月号)。言う方も載せる方も異常だが、何よりも、とうに還暦を過ぎた、しかも仮にも公職にある男が、てめえの母ちゃんにこんな与太を言わせとくか? 普通。世間の常識は、こういうのを「末代までの恥」というのである。 

 ……なんてバカを許し続けてきた揚げ句に、そら見たことか、2013年に麻生太郎副首相兼財務相(当時も現在も)がやらかした「ナチス発言」が現実になっている。かのA・ヒトラーの手口に学んだらどうかと吐いた、あの暴言である。

 ヒトラーは「世界で最も民主的な憲法」と呼ばれたワイマール憲法はそのままに、“合法的な”体裁で無効化した。9条も立憲主義も無効化されつつあるのが現在の日本だ。GW明けには共謀罪の強行採決もあり得ると聞く。